ここは、USP MAGAZINE 2013 Spring(2013年3月21日発売)の特集記事「UNIXネイティブの電子工作塾」中の「T君のノート」の中で参照されているページです。
USP MAGAZINE 2013 Spring → 特集:UNIXネイティブの電子工作塾 (Gadget Colloquia for UNIX Natives) → T君のノート
ネットワーク環境の改善
- 初版公開日:2013年3月21日
- 前回更新日:2013年3月25日
- 次回更新予定日:2003年3月27日
- 現状:執筆中
いきなり脱線:
ネットワーク環境の「改善」ではなく、ネットワーク環境の「活用」の話をここに書きます。将来は、よりよい場所を作って引っ越すと思います。
Raspberry Pi がインターネット到達性を実現しており、インターネット上のサーバ類とSSHプロトコルで通信できるなら(ファイアウォール等でブロックされていないという意味)、Raspberry Pi 単体ではなし得なかったさまざまな作業が実現可能になります。
たとえば、橋本商会さんが紹介している以下のワンライナーを考えてみましょう。
echo "明るさ `arduino_firmata analog_read 0`" | tw --pipe
これだけでも十分すばらしいと思いますが、SSHアクセスできるサーバがあるなら、以下のように拡張することも可能です。
echo "明るさ `arduino_firmata analog_read 0`" | ssh myname@myserver.example.com myprog |tw --pipe
myserver.example.com というサーバに myame というログイン名でアクセスする際にパスワードを聞かれないように工夫する必要がありますがそれをクリアすれば(そういう方法はあります)、arduino から得た値を myserver で処理してその結果を Raspberry Pi からツイートすることが可能になります。この場合、myserver は、Raspberry Pi から SSH プロトコルで到達できればよく、myserver 自体がインターネット上から到達できる必要はないことは注目に値します。myserver 上のプログラム myprog は、標準入力からデータを読みこんで処理し、標準出力に出力するだけでよいので、ネットワークプログラミングの知識は不要です。処理するだけでなく、データを蓄積したり、データの処理過程や処理結果を myserver 上おWEBサーバで公開するなどできることは多岐に及びます。
電子工作とSSHの組みあわせは、Raspberry Piで初めて可能になったわけではありませんが、Raspberry Pi で広めてゆきたい「技」のひとつです。
Last update: 3/25/2013 by hohno